2016年3月17日

SFOあるいはサンフランシスコ雑感(2016年3月)

(写真はMarine's Memorial Club and Hotelのマスコットのブルドッグの絵)

SFO雑感。昨年2015年に続いて、米国カリフォルニア州サンフランシスコの雑感です。年に1度しか来ないですが、定点観測になってるので話のネタにはなるかも。

SFO雑感(1)米国はメートル法じゃないので、温度と長さの換算は暗記しておくのが吉。先週のSFOは長雨、日中の気温は最高60度(摂氏15度)に行かず、55度(摂氏13度)ぐらいの日が多くて、寒かったです。風速は30マイル(= 48km/h = 13m/s )で、雨量が1日で1インチ(25.4mm)とか、まあ換算が大変でした。ただ、これに慣れていれば、The Weather Channelで必要な気象情報は得られるので便利です。

SFO雑感(2)どこでもgratuity(チップ)が必要。現場の人達の貴重な小遣いなので「気は心」で。20%が相場かな。部屋の掃除の人にはUSD2、食堂の人にはUSD2.50をあげてました。レストランだと15%〜20%ぐらいでしょうか。

SFO雑感(3)公衆電話見ません。もう全部スマホです。ガラケーも見ません。

SFO雑感(4)ダウンタウンでは午前2時でも平気で皆騒いでます、が、今年は雨のせいかあまり聞こえませんでしたねえ。夜間は1990年代からずっと怖いです。まあ、チャイナタウンからNob Hill方面に集団で歩く分には、それほどキツくはないですが。

SFO雑感(5)SIMはT-Mobile(US)のプリペイドのを買うとテザリングもできる料金プランがあるしトッピングもできるので便利です.長期の滞在なら、T-MobileのSimple Choice Prepaidプランに、International Callオプション(日本他への地上回線かけ放題)というのがお得です。Union SquareのT-Mobileに昨年行っていろいろやってもらったのを、ちょこちょことチャージしながら、今年も使いました。ただ、月USD65程度と高いので、使い終わったらPay As You Goのプランに切り替えないと死にます。この場合の維持費はUSD3/月。

SFO雑感(6)LTEの周波数は日本のスマホの大半では対応していないので使えるのは3G/HS(D)PAだと思っておくべきでしょう。どうしてもLTE使いたいなら、現地の端末を調達してしまうのも手かも。

SFO雑感(7)米国の硬貨は25セントが事実上最高額で、1ドル以上は全部お札です。数十枚単位で用意しておかないとチップが大変。あと必要なのはUSD10/USD20のお札。USD5のお札は大変便利です。まあもっともデビットカード相当のクレジットカードがあれば、それで済んでしまうので、あまり現金はいらないかも。

SFO雑感(8)ホテルで騒ぐ客は結構いますが、宴会で酔っ払って意識不明になったり絡むのは禁止行為です。即刻追い出されます。大目には見てくれません。Please drink responsibly! ということで、お酒はほどほどに。また、屋外での飲酒、路上での飲酒は違法です。

SFO雑感(9)基本的に路上および建物から一定の距離以内は禁煙です、が、屋外では結構皆吸ってます。

SFO雑感(10)全般的にバブルです、が、昨年ほどではなかったような、気がする。

SFO雑感(11)ウォシュレットはありません。お尻はよく洗いましょう。

SFO雑感(12)身体を洗うための設備はシャワーが主で、風呂桶はないか、あってもごく浅いものがほとんどです。今年はついにRestroom/bathroomの電灯が洗面台にしかない部屋だったので、なかなか夜は暗くておどろきました。昼は外光が入る設計でよかったんですけどね。

SFO雑感(13)英語母語話者以外は皆思い思いの英語もどきを話しています。だから通じなくても気にせず通じるまで続けるのが吉です。相手もそういうものだと思っています。別の言い方をすれば、何か言わないと相手にされません。英語ができないのを察してくれるなんていうことは絶対にあり得ません。ただ、皆人間なので、なんかしんどそうだな、ということはわかるようで、そういう状況で話を切り出すと相談には乗ってくれることもあります。

SFO雑感(14)公衆トイレは空港などを除いて原則ないものと思ってください。また飲食店のトイレは個室になっているので混雑時は待たされます。オークランド(Oakland, CA)のチャイナタウンの中華屋では、別室の共同トイレに案内され、そこは全部施錠してあって(香港等同様これは犯罪防止の観点から常識)、店の客も電子錠開錠用のカードを店から借りて行くようになってます。外部の人はUSD20を預けるか、身分証明書を預けるか、しないといけないとか書いてありました…。

SFO雑感(15)Market St.他大通り、そしてTaylor St.等のTenderloinと呼ばれるいわくつきの地区は人が行き倒れていたり、わけのわからないことを叫んでいる人がいますが、無視して歩くしかありません。小銭をせびる人もいました。ただ、ホームレスの人達の精神障害は無視できない問題になっていて、結構面倒なようです。なお、私はMarketの南側には近づかないようにしているのですが、どの地区が危険かという情報は仕入れておく必要があります。

SFO雑感(16)自分が車運転しないんで詳細はわかりませんが、市内の渋滞は年々ひどくなっています。帰国時に朝8時前後の101でSFOに戻ろうとしたら、SF中心部から40分ぐらいかかりました。Bayshoreに一度下りて戻るという、迂回路を使ってこれでしたから。

SFO雑感(17)日本食はあてにしてはいけません。全体に油が多く、味もきつめです。テイクアウトの中華とも東南アジア風ともつかない料理が意外に吉かも。ただ今回は自分の好みで外食する暇がほとんどありませんでした。スーパーで売っている巻き寿司が定番で、意外と良いです。あと日本のアルファ米ベースの非常食は重宝します。

SFO雑感(18)日本円が安くなったこともあり、物価は高いです。大体日本の倍です。ドラッグストアなどでもバッグは有料、店によってはクレカは手数料を取られます。自前バッグがより良いかも。もちろん詰めてくれます。

SFO雑感(19)ホテルで従業員や他の客、そしてもちろん知人と目が会ったら声をかけて挨拶しましょう。しないと怪しまれます。

SFO雑感(20)Financial District - Union Square - Nob Hill 方面は、坂は多いですが、昔の建物がたくさん残っているので魅力的かも。ただ、結構歩きます。

SFO雑感(21)当然ながら左ハンドル、右側通行です。シートベルトは法令で着用が義務付けられていて、付けないとブザーが鳴って走りません。

SFO雑感(22)大部分の交差点の歩行者用信号には「あと何秒」の表示が出るようになりました。守って渡りましょう。結構時間が短かいので要注意です。

SFO雑感(23)サンフランシスコのアジア系の中で日本人は本当の少数派になってしまいました。過去の在住経験から類推しないのが吉です。言い換えれば、アジア系同士でいがみあっていられるような状況ではありません。

SFO雑感(24)タクシーは市内では拾えますし、呼べば来ますが、飛ばすので、飛行機の乱気流なみには揺れます。Uberはまだ私は自分では使いませんでしたが、呼んでいただいた車に数人の団体で乗った限りは、概して問題なく快適でした。

SFO雑感(25)鉄道ですが、BARTはまあ普通に使えます。ちょっとチャージにコツが必要ですし、意外と高額ですが、日本のJRの都市部の郊外線みたいなものです。路線図は調べていったほうがいいでしょう。(bart.gov) MUNIのメトロやCalTrainはまだ使ったことがありません。駅のエスカレータは片側が空きます。

SFO雑感(26)公共交通網は決して高度ではありません。歩いて動くしかない場合がほとんどです。坂も多く、健脚であることが要求されます。車の運転できない人、そして歩行障害のある人はご注意を。

SFO雑感(27)Apple StoreはUnion Squareの近くにあるはずなんですが、今回は周辺が工事されていて、詳細を確認できませんでした。

SFO雑感(28)Union Squareの周囲にはMacy's、SAKS Fifth Avenue、Nieman Marcusなどの高級百貨店が揃っています。おみやげにどうぞ。あと、Embarcadero Centerの各種小売店もお勧めかも。今回はAmbassador Toysというおもちゃ屋さんに行きました。

SFO雑感(29)ただアメリカ人に「デパートで買い物する」というと怪訝な顔をされます。デパートのない都市が大半だからですが。

SFO雑感(30)サービス業の人達、基本的に愛想はいいんですが、手先が不器用です。そういうお国柄なので多くを期待しないのが吉。あと、余計な単語は極力使わないように会話しますから、基本的に形式立った文章にはなりません。

SFO雑感(31)SFOの空港周辺は3Gのカバレッジは昨年よりは充実してきましたが、一部GSMのEDGEになってしまうところもあります。ただ、SF市内での3G(HSPA+/HSDPA)には困りませんでした。

SFO雑感(32)ネットワークの回線は日本よりは遅く、混み合っています。RunkeeperのGPS機能も使ってみましたが、そこら中のビルでGPSの電波が反射してしまうため、かなり悲惨なことになりました。

(初出: Facebookの2016年3月17日の自分のタイムライン)

2016年3月12日

Erlang Factory SF Bay 2016にて発表致しました

米国サンフランシスコにて開催されたErlang Factory SF Bay 2016にて,力武健次技術士事務所 所長 力武健次が“Fault-Tolerant Sensor Nodes With Erlang/OTP And Arduino”と題して英語にて発表致しました.スライドはspeakerdeck.comにて公開しています.また、この発表で使用したソースコードやスライド原稿はGitHubのレポジトリにて公開しております。

なお、Erlang Factory SF Bay 2016 での発表の模様はYouTubeにて公開されております