2011年4月4日

Erlang Workshop 2011 のご案内

関数型言語の国際会議 ICFP の今年の開催地は東京です.ICFP のアジアでの開催は初めてですね.HaskellもGHCがGitHubに移ったり,OCaml,Scala,F#と,関数型言語も随分増えてきました.そんな訳で関数型言語界隈はこのごろ活気付いて います.

2011年は日本における関数型言語ブレイクの年になるか? なると嬉しいなあ…という方にお知らせです.

ICFP 2011 に併設して Erlang Workshop 2011 が開かれます.Erlang Workshop にはどなたでも参加できます.発表内容の議事録を見ると,コンパイルや形式変換などのプログラミング言語理論だけでなく,テストやライブラリの話など,Erlang/OTP 関連技術の実践応用に至る幅広い論文発表がなされています.

「Erlang,良さそうなんだけど,本当に関数型言語として使えるの?」「Erlang/OTPの上に乗っているCouchDBやRabbitMQは使っているけど,他にどんな使い方があるんだろう?」…そんな疑問を持っている方は是非 Erlang Workshop に参加してください.世界中のErlang経験者が一堂に会して,Erlang/OTPの奥深い技術について聞けるのは,Erlang Workshopだけです.

さて,Erlang Workshopは聞くだけではなく,発表をする場でもあります.特に今年は日本での開催ですので,是非是非日本の皆さんのErlang/OTPによる取り組みをご紹介していただければ,主催者達も大変喜ぶかと思います.

発表の形式は以下の3つです.

  • 技術論文: 言語拡張,現状の改善,言語構成要素の形式意味論,プログラム解析と変換,仮想マシンの拡張とコンパイルのテクニック,他言語でのErlangの実装や他言語とのインターフェース,その他新しいツールについて.最大12ページ.
  • 実践応用論文: 実世界でのErlangの応用.特定作業のためのライブラリ,特定分野における応用からもたらされた経験,問題解決でのErlangのエレガントな応用.最大6ページ.(ここへの投稿は次のポスター発表に割り当てる可能性がありま す.)
  • ポスター発表: 本ワークショップの目的に合致した話題に関する説明.最大2ページの発表の概要(abstract)と要旨.発表は1時間のデモ枠で複数個同時に行われます.
の3つとなっています.

論文投稿の方法の詳細については Call For Papers (http://www.erlang.org/workshop/2011/) を参照してください.

締切等についてですが

  • 論文投稿締切: 2011年6月3日
  • 論文査読結果通知: 2011年6月17日
  • 最終原稿締切: 2011年7月13日
  • ワークショップ: 2011年9月23日
という流れになっています.

実は,私はこのワークショップの実行委員長です.会場でお会いできるのを楽しみにしております.Erlang Workshop 2011へのご支援,ぜひよろしくお願いします.

CUFP 2011 Tokyoに関する紹介ページ にインスパイアされて(笑)書いてみました.)