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2013年6月9日

ついていけない話題

2012年3月に自分が「ついていけない話題」についてリストを作っておいた.このリストをもとにMedium.comでの最初の記事を書いたので,ついでにこちらに原文を残しておく.ホンネの一部は,medium.comの記事の方で書いているので,そちらを見て欲しい.

  • 酒
    (特に日本酒とワイン)
  • 車
    (乗りません)
  • バイク
    (これも乗りません)
  • 自転車
    (これも乗りません,乗れますが)
  • プロ野球
    (巨人V9時代以降あまり興味ありません)
  • プロサッカー
    (ワールドカップはおもしろいけど)
  • テニスほか球技
    (できません,カジュアルな卓球は別)
  • スキー
    (昔やったことはありますが「私を…に連れてって」以来印象がいまいちです)
  • ハードロック
    (曲は好きだけど)
  • 食べ歩きのグルメ
    (興味が失せつつあります)
  • 写真
    (情報伝達の基礎教養程度は身についていると思いますが,高度なテクとか機材のウンチクはつらいかも)
  • ゲーム
    (ファミコンを含み一切のゲームコンソールを所持していません)
    (思考ゲームは面白いと思うけど)
  • ピアノ
    (弾けません,オルガンとシンセは弾いてましたが)
  • バンド
    (組んで成功したことがありません)
  • ファッション
    (聞かないでください)
  • ホイチョイプロダクション的な世界
    (バブルとは縁がないので)
  • 戸建の家
    (住んだことがありません)
  • 子育て
    (結婚する時点でトライするのを止めました)
  • 温泉旅行
    (アトピーに良くありません)
  • 団体旅行
    (仕事ですら疲れるのに…)
  • アニメと漫画
    (マンガ本は家にありません,昔は少年マンガの単行本でサイボーグ009とバビル2世はありましたけど,あ,鉄腕アトムもあったかな)
  • アウトドア系の話
    (文明のないところで暮らすのは苦痛です)

2013年5月15日

シンセもCDJもドラムマシンも手放した

先日,ギターに引き続いて,シンセもCDJプレーヤーも,そしてドラムマシンも手放した.どれも愛着のある機械であり,性能も良いのだが,結局使い切れなかったというのが本音である.一切の楽器を手放したのは,実に1978年から数えて35年ぶりである.もっとも,最近のコンピュータはソフトウェア楽器にすぐなってしまうので,これはあまり意味のないことかもしれないが.手放した機材のうち,CDJ-800とMicroKORGは,どちらも実際のレコーディングで大活躍してくれた.幸い状態も良く,次のオーナーには十分活用してもらえるだろう.

この写真は2007年の夏に撮ったものだ.2013年5月現在,いまだにSoma FMで使ってもらっている.DJのフリをするのは,この写真の通り私にもできる.ただ,本格的にビート合わせとかスクラッチでやろうとすると,非常に高い技術を身体に覚え込まさないといけない.そこまでの努力は私にはできなかった.キーボードも両手ではまともに弾けないし,ギターも速弾きができるわけではない.どれも中途半端だったように思う.

音楽演奏はすてきな活動だと思う.ただ,昨今の技術の進歩は,素人が安易に音楽を作れないほど楽器の性能を上げてしまった.作り込まれた作品に価値がないとはいわないが,パフォーマンスの要素を欠いた音楽には,もはや商業的価値すらないだろう.ライブのできない人に,ミュージシャンを名乗る資格はないと思う.そんなわけで,すでに作曲からは2007年の夏に手を引いたのだが,演奏にはまだ未練があった.しかし,過去21年間にレコーディングした回数が10回に満たないという事実を直視すれば,自分にはもはや音楽演奏の道を追求する資格はないように思う.

実は音響編集のための機材は,まだ手元に置いている.ちょっとしたプレゼン用のビデオぐらいは作れるようにしておきたいからだ.趣味としてのラジオ/無線にも使えるからでもある.作り込むことを追求する楽しみは,まだ持っておきたい.

2013年1月31日

京都大学を退職するにあたって

(写真: http://www.flickr.com/photos/romanketchup/2867937983/, licensed CC-BY, edited by Kenji Rikitake)

2013年1月31日付けで,京都大学を退職する.体力の限界に達してしまったからである.

退職することを決めてからそれほど時間の経っていない今, 多くをあまり語る気にはならない. 守秘義務のある身でもあり,そもそも多くを語ることはできない. とはいえ,最小限の事実は,書いておこう.

2012年11月からの3ヶ月間,休業していた.正確にいえば,病気休暇を取って療養していた. 病名は「うつ状態」.いろいろなことが重なって,10月末には知的にも,体力的にも,速度も集中力も 著しく鈍くなってしまっていた.そこでかかりつけの医師に相談したら,すぐに休養すべきと判断されて, この病名の診断となった.

24時間1年中戦わなければならない日本の社会では,病気で休暇は取りにくい. なにしろ皆勤が是とされ,苦痛にあえぎながらラッシュアワーの電車に乗って出勤し, 這ってでもカイシャに行くのが賞賛される社会である. まして管理責任を持つ立場であれば,その責任が取れなくなる状況となることは許されない. 言い方を変えれば,管理責任のある立場の者が病気で長期間の休暇を取るということは, 実質的に退職するということを意味する. それでも病気休暇を取ったのは, この状態で仕事を続けたら二度と再起できなくなるだろうという予感があったからだ.

本来,大学の教員という職業であれば,もう少し時間的にも体力的にも余裕を持てても良かったはずである. しかし,

  • 職場でも出張先でも研究ではなく業務対応が最優先であったこと,
  • そしてその業務が一刻を争うものであったこと,
  • さらに業務関連の会議だけのために長距離出勤を繰り返し余儀なくされたこと,
これらが重なって,くたびれ果ててしまった,というのが正直なところである.

どれくらい疲れていたのかは,自分ではよくわかっていない. ただ,2012年11月上旬に病気休暇に入ってから,普段ならまずない深刻なカゼを引いてしまったことを考えると,かなり重症だったように思う. そして,2012年の4月以降のこと,特に10月に入ってからどんなことが起きていたかについて,記憶があいまいになってしまっている. 思い出そうとすると,モヤがかかったようになり,その先に進めなくなるのだ. だから今はあえて思い出さないようにしている.

病気休暇中の3ヶ月は,日常生活を着実にこなすことに努めた.多くはあえて書かない. しかし,この2年半あまりの間にできていなかったことを,かなり取り戻せたとは思う. 歩く量が減ってしまったため,脚力が下がったのは,改善しなければならないとは思うが.

今回の退職にあたり,ひとつ反省すべき点があるとすれば,1990年4月〜1992年4月までの 日本DEC在職時にイヤというほど痛感した長距離通勤,いや通勤そのものの怖さを甘く見ていたことだろう. 通勤は身体を蝕む.それもかなり深刻に蝕む.残念ながら私はこの生活に耐えられなかった.

今後の自分の人生について, 1ついえることは,Erlang/OTP,そして分散システムにかかわり続けていくことは確実だと思う. ただ,情報セキュリティはもはや「研究」の対象たり得ないところまで世の中は変わってしまった. 情報セキュリティは本来の「安全保障」であるセキュリティの専門家がやるべき仕事になった以上, 私のような強靭な身体を持たない者は手を引くべきだろうと考えている. そして,今回の退職で職業研究者としての自分のキャリアは一度終わったと思っている. とても残念だがこのことは認めなければならない. もちろん,日々の生活の中で,研究者的態度と探究心は維持していくだろうし, それがなければ技術者,いや人間としての自分を維持できないことは自明ではあるのだが.

最後に,かつてお世話になった研究者のTweetを紹介する.至言である.

「ちなみに大学は個人のパフォーマンスがすべてなので、体調を崩さずにトップパフォーマンスを維持できる人にしか向いてない。 ときどき、大学教員に転職して愚痴ってる元会社員がいるけど、考えが甘いと言うしかない。」 (https://twitter.com/youki10/status/271274995303448579)

2012年8月22日

オリンピックも終わったのでテレビを見るのをやめることにした

ロンドン・オリンピックも終わったので,テレビを見るのをまた止めることにした.

(後日談: その後2012年12月下旬に家族の要請で地上波とBS放送は復活させた.ケーブルテレビは経費がかかるので見ていない.詳細は別記事にて.)

過去の記録では,2004年ごろから2008年3月までケーブルテレビ(CATV)を契約していたらしい.その後しばらく止めていたが,2011年11月に再びCATVを契約した.どうしても有料のクラシックの番組が見たいという妻の要望,そして天気予報や災害情報などはラジオだけでは俯瞰的につかみにくいということもあった.テレビ放送というのは人間を無批判無思考にする傾向があるが,これで仕事のストレスも少しは緩和されるかという淡い期待もあった.中波ラジオの受信アンテナを維持することが難しく,日本国内の状況を知るのに使っていたNHKラジオ第1放送が家のFM/AMチューナーアンプでまともに受信できない状態が続いたことも理由の1つだ.

しかし,テレビ放送の煽りぶりは,ラジオ放送と比較してみるとすごい.NHK総合テレビですら,NHKラジオ第1放送に比べるとかなり強烈に煽っているというか,要は無駄にテンションが高いのだ.そういうのが嫌なこともあって,ロンドン・オリンピックの女子マラソン中継は別の民放局が流していたが,音声はNHKラジオ第1放送のものにしていた.とはいえ,あのオリンピック期間中に,いったい何度タイアップ曲をNHKは流したことか.

ちなみに,オリンピックそのものは,http://www.london2012.com/からの情報を見ていれば,試合について確実かつ正確な状況がわかった.日本語にローカライズされていないのは不便かもしれないが,それだけのことである.生動画が多くの国や地域でテレビ放送各社に独占されていることを除けば,問題にはならない.(生動画自体も,一部の国や地域ではYouTube経由で見ることができたようだが.)

4年前に止めたときとは違い,今はテレビや動画を全否定するつもりはない.災害時の一斉放送などテレビならではの役割はあると思う.しかし,月にかなりの金額を払ってまで娯楽のために契約するものではないようにも思う.人によって金額の基準はもちろん違うだろうが.ましてや昨年の大震災以降,家計に緊縮財政が要求される事態となれば,最初に削減の対象にせざるを得ないということで妻とは合意に達した.

実際,有料のオプション放送であっても,期待外れのことも多い.妻に求められて契約したクラシック番組のチャンネルも,実は半年ぐらいの周期で延々と同じ番組を繰り返して放送していたり,(妻が好きではない)人気のオペラ歌手に絞っていたりするなど,残念ながら満足のいくものではなかったようだ.私もCNN/USを契約したが,これはCNN/US HDの画質を落として再配信していることもあり,広告が入っていないことを除くと,どれだけ意味のある契約だったかはわからない.

なお,ワンセグケータイは昨年の大震災の時に活躍してくれたこともあり,NHKの地上波契約は継続するつもりである.もし仮にどうしても天気予報と地域のニュースが見たければ,地デジチューナを調達すれば済む話でもある.最近は随分価格も下がった.

そして,中波ラジオは,エアバンド受信用のアンテナから信号を分配することで無事受信できるようになった.こんなことをするのは,家の中の電磁ノイズ源があまりに多く,室内のループアンテナではノイズを排除できないのが原因である.

なにはともあれ,映像の刺激はすごい.この9ヶ月近く,テレビを見ていて疲れてしまった感は否めない.動画疲れである.テレビ放送は早送りも巻き戻しもできないのがつらい.それだけ私も妻も,加齢が進んだことを自覚せざるを得ない.我々のリソースやエネルギーは無限ではない.テレビを止めることで,静かに思考する時間,そして創造する時間を,また取り戻すことができれば,運が良かったというべきだろう.

2012年3月14日

忙しいということ

忙しいかどうかは作業量など直接の外的要因の他にも体力とか気力とか万人に平等に与えられているわけではない能力や仕事以外にこなさなければならない家庭の事情など本人の責に帰するものではない要因を総合的に判断しないと簡単には決められないのではないかと思う。