2012年8月22日

オリンピックも終わったのでテレビを見るのをやめることにした

ロンドン・オリンピックも終わったので,テレビを見るのをまた止めることにした.

(後日談: その後2012年12月下旬に家族の要請で地上波とBS放送は復活させた.ケーブルテレビは経費がかかるので見ていない.詳細は別記事にて.)

過去の記録では,2004年ごろから2008年3月までケーブルテレビ(CATV)を契約していたらしい.その後しばらく止めていたが,2011年11月に再びCATVを契約した.どうしても有料のクラシックの番組が見たいという妻の要望,そして天気予報や災害情報などはラジオだけでは俯瞰的につかみにくいということもあった.テレビ放送というのは人間を無批判無思考にする傾向があるが,これで仕事のストレスも少しは緩和されるかという淡い期待もあった.中波ラジオの受信アンテナを維持することが難しく,日本国内の状況を知るのに使っていたNHKラジオ第1放送が家のFM/AMチューナーアンプでまともに受信できない状態が続いたことも理由の1つだ.

しかし,テレビ放送の煽りぶりは,ラジオ放送と比較してみるとすごい.NHK総合テレビですら,NHKラジオ第1放送に比べるとかなり強烈に煽っているというか,要は無駄にテンションが高いのだ.そういうのが嫌なこともあって,ロンドン・オリンピックの女子マラソン中継は別の民放局が流していたが,音声はNHKラジオ第1放送のものにしていた.とはいえ,あのオリンピック期間中に,いったい何度タイアップ曲をNHKは流したことか.

ちなみに,オリンピックそのものは,http://www.london2012.com/からの情報を見ていれば,試合について確実かつ正確な状況がわかった.日本語にローカライズされていないのは不便かもしれないが,それだけのことである.生動画が多くの国や地域でテレビ放送各社に独占されていることを除けば,問題にはならない.(生動画自体も,一部の国や地域ではYouTube経由で見ることができたようだが.)

4年前に止めたときとは違い,今はテレビや動画を全否定するつもりはない.災害時の一斉放送などテレビならではの役割はあると思う.しかし,月にかなりの金額を払ってまで娯楽のために契約するものではないようにも思う.人によって金額の基準はもちろん違うだろうが.ましてや昨年の大震災以降,家計に緊縮財政が要求される事態となれば,最初に削減の対象にせざるを得ないということで妻とは合意に達した.

実際,有料のオプション放送であっても,期待外れのことも多い.妻に求められて契約したクラシック番組のチャンネルも,実は半年ぐらいの周期で延々と同じ番組を繰り返して放送していたり,(妻が好きではない)人気のオペラ歌手に絞っていたりするなど,残念ながら満足のいくものではなかったようだ.私もCNN/USを契約したが,これはCNN/US HDの画質を落として再配信していることもあり,広告が入っていないことを除くと,どれだけ意味のある契約だったかはわからない.

なお,ワンセグケータイは昨年の大震災の時に活躍してくれたこともあり,NHKの地上波契約は継続するつもりである.もし仮にどうしても天気予報と地域のニュースが見たければ,地デジチューナを調達すれば済む話でもある.最近は随分価格も下がった.

そして,中波ラジオは,エアバンド受信用のアンテナから信号を分配することで無事受信できるようになった.こんなことをするのは,家の中の電磁ノイズ源があまりに多く,室内のループアンテナではノイズを排除できないのが原因である.

なにはともあれ,映像の刺激はすごい.この9ヶ月近く,テレビを見ていて疲れてしまった感は否めない.動画疲れである.テレビ放送は早送りも巻き戻しもできないのがつらい.それだけ私も妻も,加齢が進んだことを自覚せざるを得ない.我々のリソースやエネルギーは無限ではない.テレビを止めることで,静かに思考する時間,そして創造する時間を,また取り戻すことができれば,運が良かったというべきだろう.

2012年6月18日

gTLDの拡大による混沌がもたらすもの

ICANNが拡大の方針を打ち出して以来、非常に多くの名前が一般トップレベルドメイン(gTLD)として申請されている。 2012年6月13日に行われたこのICANNの発表したリストの中には、Tokyo, Kyoto, Osakaといった日本の地名もあれば、企業名をそのまま申請しているものもあったり、さまざまである。国際化ドメイン名(IDN)に基づいたアルファベット以外の文字列も多数存在する。

これらの新規gTLDが適切か不適切かについては論じない。特定の意味を持つ名前が企業等によって独占されることの弊害については各所で詳しく論じられているのでここでは述べない。

ただ、一つ気になるのは、これによってDNSのルートゾーンが従来よりもサイズが大きくなることで、ルートゾーンの運用自身の安定性に影響が出ないかということである。2012年6月現在、国や地域を代表するトップレベルドメイン(ccTLD)とgTLDを併せた数は300に満たない。しかし、申請されたgTLDが仮にすべて登録された場合、総数は大幅に増え、ルートゾーンの大きさも膨れ上がるだろうことは明白である。この問題についてICANNは2010年10月に報告を出しており、それによれば「年間最大1000個程度のTLDが増える分には大規模な障害は起こらない」としている。

もっとも、(私には疑問は払拭できないのだが)仮に技術的には問題なかったとしたところで、gTLDレジストラの間での調整を細かく行う必要が出てくることもまた事実であり、現実のDNS権威サーバの状況を的確に反映したルートゾーンの内容を維持することはより困難になるだろう。また、特定のTLDに対して管理権限を持つということは、そのTLDに関するWebのCookieやDNSSECでの認証階層など、本来の単純な名前→アドレスへの対応を行う機能の範囲を超えた、幅広い範囲の管理権限を持つことになるということも忘れてはならない。

そして、新しいgTLDが登録されると、従来よりもステークホルダーが大きく増える分、政治的にはかなり混沌とした状況になるだろうと予測できる。その場合、ICANNはどのような意味を持つのだろうか。そして、従来からDNSで仮定されている相互接続性や到達性は保証され続けるのだろうか。

IPv4上のサービスがIPv6上のサービスに継承され始めている現在、そろそろDNSの仕組みも抜本的に考え直すべき時が来ているのかもしれない。

2012年3月14日

忙しいということ

忙しいかどうかは作業量など直接の外的要因の他にも体力とか気力とか万人に平等に与えられているわけではない能力や仕事以外にこなさなければならない家庭の事情など本人の責に帰するものではない要因を総合的に判断しないと簡単には決められないのではないかと思う。

2012年2月12日

絶縁の条件

私は自分が生きて行く上で,できるだけ多くの人と付き合うようにしている. ただ,私も全てを受け入れてはいられない.いくらお世話になった人達でも, 以下の項目に該当する場合は残念だがご縁を切らせていただいている.

  • 私が大事にしていることを全否定する人

    かつて私が結婚したばかりのとき, 「女房に家事なんか任せてこっちの仕事はできないのか」という いささか理解しかねることを言ってきた人がいた. 残念ながら,共働き家庭で家事を放っておけるほど, 今の世の中は楽にはできていない. 他人が何を大事にしているかについて 気遣いのできない人と付き合うのは難しい.

  • 粗暴かつ暴言を吐く人

    ストレス解消なのかどうか知らないが, 理由もなく私を怒鳴りつけてくる人がいた. その人と会議で同席した時, 本論と全然関係のないことで私を攻め立てて 勝手に怒っていたこともあった. 残念ながら,こういう人とは,一緒にはやっていけない.

  • 重要な約束を予告なく破る人

    さる人を,とある行事に来ていただくよう招待したら 来ていただけなかった.理由を聞いたら, 「完全に忘れていた」と一言. これにはさすがに呆れるしかなかった.

自分が上記に該当するようなことがないようにしたいものである.

2012年1月8日

今後数年間の最重要課題

今後数年間の最重要課題は、ズバリ

一人で食えるようになること
(Living standalone on my feet)
だと考えている。

年明けの目標を決めるのに、今年は例年になく苦労したが、 それは長期的目標が重くのしかかっているからだと気がついた。

あえてこの目標の細かい意味は書かない。 おそらくこの目標自身も細分化しなければならないだろう。 それだけ難しい課題である。

2012年1月3日

傷んでいる精神

2012年になって3日目だが,いまだに今年の年頭計画すら立てられずにいる.

気がつかない間に,随分と自分の精神は,傷んでいたようだ.精神の疲れは,主に身体の疲れが原因ではないかと思うのだけど.

昨年2011年は,3月の地震で5月あたりまでおかしくて,その後喝を入れてもらって9月ごろまで走ったらオーバーヒート気味になってしまった.今はペースダウンしているが,そう簡単に回復するものではないようだ.

他人の批判をしながら,自分は仕事が進まないと嘆くのは,かなり精神の傷んでいる状況,らしい.ずっとこの知人のツイートが気になっている.

他人に文句ばかり言いながら、自分の仕事のことになると「うまく進められない」と手がつかない状態というのは、自分が考えている以上に、精神的に傷んでいる可能性があるので、気づいたら本格的にメンテナンスした方がいいと思うよ。

https://api.twitter.com/#!/tekusuke/status/150718917751480320

精神が傷むと真っ先に創造性を失ってしまう.創造性というのは,血のにじむような試行錯誤なしには得られないことは,よくわかっているつもりだ.今一番問題なのは,その試行錯誤の気力が,ないこと.何らかの型に自分をはめこんで,無理矢理やるしか,根本的解決法はないのかもしれない.

2011年9月25日

Erlang Workshop 2011を終えて

2011年9月23日に開かれたErlang Workshop 2011は,登録者37人,プレゼン10名,ポスター発表3名という 盛況のうちに終えることができました.参加してくださった皆様に,感謝申し上げます.

私は9月21日に台風15号と共に東京に入り,よりによって暴風雨の一番ひどかった夕方にICFP 2011の受付を済ませました. その後に渋谷のジェミナイ・モバイルにて開かれたQuickCheck Loungeに向かったのですが,かろうじて半蔵門線は 神保町-渋谷間で動いていたものの,渋谷では大変な風雨で駅で足止めに遭い,どうなることかと思いました(苦笑). まあ,結果としては,John Hughes, Joe Norton, Thomas Artsというそうそうたる面々からproperty-based testingに 関する話を直々に聞くことができ,非常に充実したミーティングでしたが…. :-)

Workshop当日は,発表者が1人遅れて私が代役で発表したり,ポスターを入れる枠がきつめになっていてドライバーで分解して 入れるのを手伝ったりと,いろいろハプニングはありました.それでも,PCとプロジェクターの相性にまつわるトラブルはまったくなく, ICFP 2011の会場運営をしていただいた方々のご協力もあり,大変順調に進行することができました. 発表者の1人Kostis Sagonasからは直々に感謝の言葉をいただき,ひたすら恐縮の限りでありました.

来年のICFP 2012はデンマークのコペンハーゲンにて開催される予定です.Erlang Workshop 2012も同地で開催することになります. コペンハーゲンはロンドンやストックホルムには近いので,おそらく多数のErlangユーザーやハッカーが集まるでしょう.

Workshopの後には急遽ErlLoungeという形で(日本語でいうところの)懇親会をやりました.事前準備が足らなかったにもかかわらず, Voluntas 中居さんに幹事としてサポートしていただき,こちらも大変盛況でした.ただただ,感謝,感謝です.

以上,とり急ぎご報告まで